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ブラジル旅行報告2013 vol.7ミナスジェライス後編

書きかけで放置していたブラジル旅行記ミナス編後半です。
2013年だからずいぶん前になりますね、

以前の旅行記はこちらからどうぞ。

さて夕暮れ時のBH(ベー・アガー、ベロオリゾンチの愛称です)、エドゥアルドにまず最初に連れていかれたのはこちら、「Cafe Palhares(カフェ・パリャーリス)Rua dos Tupinambás, 638 - Centro」。

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まずはビールで乾杯!ノヴァ・スキン(数年前KIRINが買収したスキン・カリオール社のビール)の生です。

「まずはここのPF(ペー・エッフィ)を紹介しなければならない。」

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"PF"とは"Prato Feito(プラット・フェイト)"の略語で、フェジョン、ライス、肉類やサラダ、ポテトなどが一皿に盛られた定食、ブラジルのお得なワンプレート・ランチのことです。

ここカフェ・パリャーリスの歴史はとても長く(なんと1938開店!)、安い値段で労働者たちの胃袋を満たしてきたそうです。
そしてここに来たら誰もが注文する看板メニューが"KAOL(カオウ)"と呼ばれるPF。

コウヴィ(ケール),ライス、ファロッファ、ソーセージ、目玉焼きに自家製トマトソースがかかっています。

かつてはコウヴィではなくカシャーサがついて来たそうです。
なので、
C(cachaça カシャーサ),A(arroz ライス),O(ovo 卵),L(linguiça リングイッサ、ソーセージ)を略して"KAOL"。

カシャーサがコウヴィに変わった時に"C"が"K"に変えられたそうです。

引っ切りなしにお客さんが来ます。
店内にはコミーダ・ヂ・ブテコの皿が誇らしげに飾られていました。

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さてそのカオウ、食べたかったんですけど、エドゥアルドが「今夜は先は長い、明日食べに来なさい」とのことで早々に退散。

次に向かったのは様々なグリルが自慢の「Adega & Churrasco (アデガ・イ・シュハスコ)Rua Maura 120 - Palmares 」。

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到着するなり、オーナーが特等席でビールを飲みながらお出迎え(笑)。

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キンキンに冷えたブラーマの瓶ビールが次々に空きます。

まずは"Jiró(ジロー)"というナス科野菜の炒め物が出てきました。
「ちょっと苦いから好き嫌いは分かれるけど大丈夫かい?」

いや、美味しいです。"Manteiga de garrafa(マンテイガ・ヂ・ガハッファ)"という瓶詰めのバターで炒めているそう。メルカド・セントラルでも売ってましたね。インドのギィみたいな物でしょう。

「彼は研究熱心で、いつも肉や新しい素材の美味しい焼き方を試しているんだ。」

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まだお客さんが来る前の時間、大きなシュハスケイラ(焼き台)からはすでにモクモクと煙が出ています。

キッチンの女の子はまな板を使わず器用にフリルレタスを千切りにしています。
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そして目の前には薄く細かくカットされたステーキ!

「カルネ・ヂ・セレナーダだよ。」

例の肉の一夜干しのグリルです。これが絶品でした。(写真撮り忘れ、サーセン。)
軽く干すことによって旨味が凝縮しています。

乾燥しきっているわけではなく程よくジューシーなんだよな、恐るべし、干し肉。

お土産に店主の実家で毎年作っているどぶろく的カシャーサを頂き、次の店へ移動。

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「この店の料理が第一回目のコミーダ・ヂ・ブテコで1位を獲ったんだ。」

その名も「Bar do Careca(バール・ド・カレッカ)
Rua Simão Tamm, 395 - Cachoeirinha 」。
カレッカ(薄毛)の店主と奥さんが出迎えてくれました。

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そしてここの絶品料理が、牛タンの煮込み。

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凄いボリュームです。
日本ではとても高価な牛タンもブラジルではリーズナブル。

そして瓶ビールはさらにどんどん空いていきます。。。

「この店のいいところは勿論味の良さもあるけれど、あの夫婦が必ず店にいるということにある。いいブテコの条件の1つとして、店主が必ずそこにいるということが挙げられるんだ。」

そしてさらにBH郊外へ向かいます。

到着したのは「Bar do Cida(バール・ド・シーダ)Rua Numa Nogueira, 287 - Floramar」。

シーダおばさんとスタッフがにこやかに迎えてくれました。

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エドゥアルドが僕のことを「東京でブテコを経営しているんだよ」と紹介してくれるや否や、「キッチンを案内してあげるわ」と厨房内に連れていってくれました。

巨大な鍋で大量の料理が仕込まれています。

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普段ネットで見ているブラジルのざっくりレシピとは違い、かなり丁寧な調理が施されていました。

トヘーズモという豚皮のカリカリ揚げの仕込み鍋を覗いていると、「臭みをしっかり取り除くのが大切。」とシーダ。

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「隅々まで見てってね。ウチは徹底的に掃除にこだわっているから」
言われるとおり、厨房も客席もトイレもピッカピカですよ。

ここでも瓶ビールが進む、進む。
料理の盛り付けもナイスです。
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壁にはミナスの人気カシャーサの絵が。

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散々飲んで、エドゥアルドから「ぼちぼち戻ろうか。」とのことで再び中心地へ向かいます。

そしてたどり着いたのはサンタ・テレーザ。

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「ここはボヘミアンの街。アーティストや面白い人達がたくさん住んでいるんだよ。」

21:00、連れてかれたブテコは人もまばら。

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BHの夜ってこんなに早いのかな?なんて疑問に思っていると、
「いつもはこの時間は満席だけど、今夜はみんなテレビを見るために帰っちまった。」と店主。

なんでもこれからミナスの人気サッカーチーム、クルゼイロのブラジル国内優勝をかけた試合のテレビ中継が22:00から始まるらしい。

今日はアウェイでバイーアのヴィトーリアと対戦。
勝てば優勝という大一番。

なるほど、店内に残っているお客さんに「試合観ないの?」なんて声かけたら「おれには関係ない、ブランコ・イ・プレット(白黒、アトレチコ・ミネイロというミナスのもう1つの人気チームのこと)だから、別に興味ない。」とのこと。

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やっぱりクラブ愛なんすね〜。
僕もセレッソ大阪だし!

そしてここでブテコ・ツアーは終了!
まあ、よく飲み、よく食べ、何よりミナスの飲み屋の濃さにガッチリ触れられて感無量でした。

エドゥアルドと再会を誓い、22:00前にセントロのホテルに戻りました。

が、、、

ホテルの前の広場にあるバールのテレビにみんな集まりクルゼイロのサポーターが大騒ぎ。

一緒に観戦を楽しみました。
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そして史上2度目の優勝の瞬間に立ち会いました。

まあこの後色々あって、僕はアトレチコ・ミネイロのサポーターになるのですが、、、

さて、翌日は街は完全に機能不全。

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街はボロボロ、バスは数時間遅れ、、、でもみんなニコニコ、グッド・ヴァイブスという変な感じ。

最後はメルカド・セントラルのエドゥアルドの友人の店でカシャーサを大人買いして今回のミナス・ツアーは終了。

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ありがとう、ミナスジェライス、ベロオリゾンチ!

そしてこの旅は2017年へリレーしていくことになるのでした!

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