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ブラジル旅行報告 vol.4リオ番外編~失望とバス・ターミナルの奇跡~

今回はリオ番外編です。

ブラジルは楽しいことだらけ、この世の楽園なワケですが、皆さんご存知のとおり治安の悪さも有名ですよね。

先日発表された「世界の危ない都市トップ30」にもブラジルの街が多数ランクインされてました。

でもご安心ください、ビビる必要は全くありません。

常識の範疇で行動していれば、犯罪に巻き込まれる可能性は限りなく減らすことができます。

夜中1人で徘徊しない、夜はタクシーを使うetc...所謂海外旅行の鉄則さえ頭に入れとけばまず大丈夫だと思います。

万が一ホールド・アップされても金を渡せば強盗もそのまま走り去っていくものです。
(ですから必ずポケットには紙幣を用意しておきましょう。)

しかも今はW杯、オリンピックを控えているだけに街中に警察もいますから安心です。
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サンパウロにて
しかし!

時に交通事故のように犯罪に出くわしてしまうことがあるのですね。

なんと今回僕は初めてブラジルでi phoneの盗難に遭ってしまったのです!
(僕が被害にあった数日後、アメリカ政府がブラジルの観光地でのi phone盗難に気をつけろと勧告を出しているくらい、i phoneは狙われています。簡単に盗めて高く売れるからです。因みに僕が盗まれた日、知人2人も盗られています。。。)

だからリオではそんなに写真撮れなかったのですよ。。。(後日友人がデジカメ貸してくれました、涙)

所謂゛抱きつき強盗″ってヤツなのですが、今めちゃくちゃリオの海岸で流行っているそうです。

友人もセントロで同じ被害にあってます。

゛抱きつき強盗″という言葉は知っていても、なんだそりゃ?な感じだと思います。

自分の間抜けな体験を語るのは恥ずかしい限りですが、今後犠牲者を少しでも減らすためにその手口を本邦初公開いたしましょう。

 ~~~~~~~~~~~~~

それは日本から飛行機、バスを乗り継いでようやくリオに到着したまさにその日の明け方のコパカバーナ海岸、ホテルに歩いて帰る途中の出来事でした。

道路の脇に娼婦と思しき若い女性がたむろしていて、なにやらこちらの方をジロジロ見ています。

その内の1人の女の子が近づいて話しかけてきました。

「ねえ君〜、遊びに行こうよ〜」とついてきます。

渋谷にも沢山いる「お兄さん、マッサージいかがですかー?」と一緒、売春婦ですね。

まあこんなのは慣れっこなので、目線を合わせずに無視して足速にやり過ごそうとしました。

しかし以外にしつこくてずっと横についてきます。「ねーねー、お兄さん、一晩どう?」なんつって。

いい加減めんどくせ~な~と思ったら、自分の前に立ちはだかりました。

そして「ほらー、気持ちいいでしょー」とか言いながら、後ろ手に僕の腕をガッチリ掴み、お尻を僕の股間にブンブンぶつけて来ます。

「やめろ!」と手を振り解こうとしても ガッチリ押さえられてどいてくれません。

しばらくすると彼女も諦めたのか、何か捨て台詞を吐いて去って行きました。

あー、めんどくさかったー!なんてホッとして歩いていたのですが、1分後くらいでしょうか、ズボンのポケットからi phoneが消えていることに気づきます。

その瞬間に踵を返すワケですが、当然もう彼女たちの姿はありません。。。

 ~~~~~~~~~~


まあ、明け方に1人で歩いてる時点でカモなのでしょうが、僕はブラジルでは大体ペルー人かボリビア人に間違えられるので(よく「グラシャス!」とか言われるw)油断していました。

油断が一番禁物ですね。

3度目のブラジル、しかも以前よりもポルトガル語にも自信があったし、地理もよくわかっているという「慣れ」からの過ちでした。

ただ翌日からリオは気温40度、あっという間に日焼けした途端、みんなから「グラシャス!」とか言われてたのですけど。

みなさんもこの゛抱きつき強盗″、気をつけてくださいね!

因みにリオでもしも強盗、盗難にあってしまったら。。。

レブロン・ショッピングセンターのすぐ近くにツーリスト専門の警察窓口がありますので、そちらに直行して被害届を出しましょう。


さて、そんな最悪な気分でスタートした今回のリオなのですが、それからは本当に楽しいことばかりでした。

素晴らしい出会い、新たな発見の連続でした。

そしてリオといよいよお別れ、次の目的地ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチへ向かうべく夜の長距離バスターミナル(ホドビアーリア)へ。

以前も書いたかもしれませんが、僕はブラジルの旅といったら断然バスが大好き。

゛レイト″や゛エグゼクチーボ″と呼ばれるクラスのバスはほぼフル・フラット・シート、毛布や水、お菓子も支給され快適、快適。

夜に出発し、起きたら目的地だからホテル代も浮きます。

またホドビアーリアの雰囲気もナイスです。

カフェテリア、バー、様々な飲食店があり、別れを惜しむ家族や恋人たち、様々な人間ドラマも垣間見れます。
(因みに数年前Blenの常連さんが携わったNHKのドキュメンタリー「60万人帰省ラッシュ~ブラジル・長距離バスターミナル」は泣けたな、再放送希望)

さて、そんなリオの夜のホドビアーリアでまた事件は起きるのでした。

ベロ行きの良いチケットを無事購入し、出発まであと1時間。

軽くビールでも飲んで待つか、ということでファースト・フードで缶ビールをひっかけつつ旅のプランを練っていました。

途中店員のおじいちゃんが「失礼~」と僕の空き缶の乗ったトレーを下げていきました。

さあ、あと20分で出発、バスのプラットホームへ向かい、チケットを取り出そうとしたのですが。。。

さっき買ったバスのチケットがない!

どこかで落としてしまったのだろうか。。。

再発行してもらえないだろうかともう一度チケット売り場へ。

しかし「再発行はできません。もう一回購入してください」の一点張り。

冗談じゃない、140レアルもするんだぜ?!


待てよ、そういえば。。。あのファーストフードのトレーの上にチケット置いたんじゃなかったっけ!!

すぐさま店に戻り、店員のおじいちゃんに「さっきのトレーの上にチケットなかった?!」と聞いてみる。

「あったかどうかは定かじゃないけど、あのゴミ箱の中に捨てたことは間違いないよ」

ということで僕は大急ぎで指差されたその大きなゴミ箱を漁り始めました。

人目なんか気にしてられない、結構いい値段のするバスチケットなんだから、しかもあと10分で発車しちゃうんだから。

ブラジルのバスは容赦ない。遅れてくることは多々あるくせに、定刻となれば乗客が走って追いかけてくるのが見えてても発車してしまうことを僕は知っているのだ。

おじいさんも手伝ってくれて二人でざっと見ましたが、結局見つかりませんでした。

おじいさんはまだしつこく探してくれようとしていたけれど、もうタイム・リミット。

今チケットを買い直せば痛い出費だがバスには乗れる。

なにせ今日の最終バスなのだ、明日の午前中には必ずベロに着いていなければならない。

「スィニョール、ありがとう。もう大丈夫です、そもそもチケットをトレーの上に置いていた確証もないし。親切にありがとう!」

「いやいや、申し訳ないね」

そんな感じで再度チケット売り場へ走る。時間がない。急げ。

チケット売り場は行列ができていた、ガーン!

ようやく自分の番が回ってきた。再度チケットの手配をし、クレジットカード決済が終わりかけたその時、奇跡は起きた。

トントンと肩を叩かれ、振り返ると先ほどのおじいさんがぜぇぜぇ肩で息をしながら何かを手渡す。

チケットだ!!

「あったんですね!?」

僕が尋ねても息が切れていて何言ってるか分からなかった。

おそらく僕が去った後もずっとゴミ箱を漁り続けてくれて、100ブース以上ある広ーいチケット売り場の中から僕を見つけてくれたのだ。

そのやり取りを見ていたチケット売りのお姉さんはすぐさまクレジットの返金作業に取り掛かってくれた。

僕は彼をギューーツとハグして、ゆっくり「ムーーインットゥ・オブリガードゥ、スィニョール!!」と感謝の気持ちを伝えた。

ちゃんと気持ちを伝えられたか不安だったが、とにかく急いでいたので走ってその場を後にし、プラットホームに滑り込みなんとかバスに乗れたのでした。

いやーホント感激しました。

正直i phone盗られてから「やっぱりブラジルは嫌なヤツがいっぱいいるワ!」とやさぐれ気味でしたが、当然のようにホント優しい人たちもいっぱいいるのです。

ちょっぴり反省しました。

僕はたまに「○○人ってこうだよね~」とか「○県の人ってさあ、」とかレッテルを貼っちゃうことがあるのですが、環境や属性に関係なく、どこにでもいい人もいれば悪い人もいるし、自分に合う人もいれば合わない人もいるという当たり前のことに改めて気づかされた次第です。

その人はその人でしかないんですよね、ハイ。

政治で言えば「~党」というパーティーで区別しちゃうけど、その中にも反米/親米、反中韓/親中韓と考え方を異にする人が混在しているだろうし、自己顕示欲を満たしたいだけの人もいれば本当に世の中を良くしたいと思ってる人もいるだろうしなあ、なーんて。

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おじいちゃん、ホントありがとう!


なんだかホッコリした気分で次の目的地、ベロ・オリゾンチへ向かうのでした~。

続く。

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