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カシャーサの聖地・サリーナス探訪記 2017 (3) クルビ・ダ・エスキーナの夜編

BH(”ベー・アガー”、ベロ・オリゾンチの愛称)で楽しみにしていたことの一つにサッカー観戦がありました。

BHでは大きく分けて2つの大きなサッカーチームがあります。

一つはクルゼイロ。
(前回BHを訪れた時は偶然クルゼイロのブラジル選手権優勝の瞬間に立ち会えました。)

そしてもう一つが何を隠そう僕がブラジルで応援しているチーム、アトレチコ・ミネイロ。
通称”ガロ”。

今回は運良くホームのインディペンデンシア・スタジアムでサントスとの試合を観ることができました。

まずはチケットを入手するためにサヴァッシにあるLoja do Galo(Rua Antônio de Albuquerque, 481/Loja 09 – Savassi – Belo Horizonte/MG)へ。
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店内には選手のサインが。

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チケットは一番安い"Especial Pitangui"という席にしました、60レアル、¥2400くらいですね。

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無事にチケットを入手して、試合日を待ちます。

そして当日。

バスでインディペンデンシア・スタジアム(Arena Independência, R. Pitangui, 3230 - Horto, Belo Horizonte - MG)まで向かいました。

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スタジアム周辺はすでに賑わっています。

普段僕も日本ではセレッソ大阪の試合に頻繁に出向くのですが、やはり試合前のスタジアムのワクワク感はたまりませんね。
気分が高揚してきます。

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いよいよキックオフの19:30を迎えました!

前半はフレッヂやロビーニョ擁するホームのアトレチコがPKを獲得するも、相手ゴールキーパーに阻まれてスコアレス・ドロー。

ハーフタイム中の売店周辺はカオスです。アルコールは席まで持ち込むことができないので、ギュウギュウになってビールを飲みますよ。

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セキュリティーは万全なので安心ですw

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後半がスタートするも、逆にPKを決められ0-1で負けました、、、

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しかしインディペンデンシアから見える夜景は美しかったなぁ。


試合後、負けたせいか、なんとも不完全燃焼感が拭えなくてこのまま宿に戻る気になれなかったのです。

その時思い出しました。

いつもお世話になっている西荻窪アパレシーダのWillie Whopperさんが紹介してくれたBH在住の日本人の方が今日Liveに出演されるということを。

すぐにその会場をGoogle Mapで検索すると、偶然にもスタジアムから徒歩15分圏内でした。

思いついたらレッツゴー!、てことでテクテクと坂を登って向かいます。

目指すは"Bar do museu Clube da Esquina(バール・ド・ムゼウ クルビ・ダ・エスキーナ)"(Rua Paraisópolis, 738, Santa Tereza
Belo Horizonte, MG)

そう、ミルトン・ナシメントやトニーニョ・オルタ、ロー・ボルジスでおなじみの彼ら”クルビ・ダ・エスキーナ”の面々が、有名になる前からここで演奏していたというミナス音楽ファンの聖地なのです。

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歩き進めるごとに美しい風景が広がっていきます。
胸がドキドキします。
こんな風景を見ながら彼らはいつも演奏していたのかと。

そして到着しました。

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店内は既に大賑わい。
その中から日本人の方を探しましたが、すぐに見つかりました。
アジア人は一人だけですから。

僕の前をにこやかにスッと通り過ぎようとしたその人に日本語で声をかけました。
「こんばんは!」

ハッとして振り向いてくれたこちらの方が今井歩さん。

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日本では「ミナス兄弟」というユニットで活動されており、今はここ、ベロ・オリゾンチに移住されたミュージシャンです。

すぐに打ち解け、乾杯。
こちらでの生活のことや、ミナスジェライスのいろいろ楽しいお話で酒が進みます。
若手のアーティストも紹介してもらいました。
空前のセルタネージョ・ブームの中、ハードコアにクルビの曲を追求し続ける10代も結構いることを知りました。

そして間も無くアユミさんの演奏時間を迎えました。

大きな拍手で迎えられたアユミさん。

続いてトニーニョ・オルタの「Aqui Oh!」のイントロを爪弾き始めると、会場からは大きなどよめきが。

最後はオーディエンスの大合唱と共に感動的に終わりました。

その後アユミさんに店の目と鼻の先にあるクルビ発祥の地へと案内していただきました。

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まさにこのストリート・コーナーでミルトンやローは歌っていたそうな。

感無量すぎて言葉になりませんな。。。

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アユミさんにセントロまで送っていただき、美しすぎる1日が終わりました。

今思い出しても、何か幻想のような夜でした。


カシャーサの聖地・サリーナス探訪記 2017 (2) BH飲みまくり編

BH(”ベー・アガー”、ベロオリゾンチ)では、とにかく食べ歩き、飲み歩きの滞在ですよ。

まずはBHの歴史に欠かせないバール、Café Palhares (カフェ・パリャーリス)(Rua Tupinambás, 638 - Centro - Belo Horizonte/MG)

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1938年開店の老舗バール。腹ペコ・ミネイロの胃袋を満たし続けてきました。
かつては24時間営業だったんですって。

ここの名物がこちら。

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カシャーサの"K"(今はCachacaなので"C"ですね、昔はみんなご飯を食べる前にカシャーサを飲んでいたんですって)、ライス(arroz)の”A"、卵(ovo)の"O"、リングイッサの"L"。
頭文字をつなげて”KAOL"(カオウ)といいます。

コウヴィ(ケール)、ライス、卵焼き、リングイッサ(牛タンや牛モツ煮込みに変更も可能)、豆のファロッファ、トヘーズモ(豚の皮をカリカリに揚げたもの)がワンプレートにドカーンと盛り付けられてます。これを混ぜて食べます。
上からかけてあるトマト・ソースが味の決め手。
まさにミナス飯!って感じです。
しみじみ旨いんだよなぁ。
めちゃくちゃ腹いっぱいになります。

でもそんなに量を食べられない人はつまみ・オンリーでもOK !

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リングイッサ。

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牛タン煮込み。

一人でフラッと飲み食いするにはサイコーの一軒です。

さて続いて移動したこちらはMocotó(”モコトー”、牛アキレス)スープが人気のバール、Nonô(ノノー)(Av. Amazonas n° 840, Centro Belo Horizonte, MG)

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モコトーも美味しいのですが、自分的には自家製ベーコンが美味かったな、外はカリカリ中はジューシー。

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他にもセントロには大衆的な飲み屋が無数にあります。
BHはブラジルで最も人口に対してのバールの数が多い都市なんですって。

僕は1日の終わりに滞在していたホテルの近くにあるバールで酒を引っ掛けて帰るのが日課でした。

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特に旨いわけでもないんだけど、いい感じの酒場でついつい寄ってしまうんですよね。いいなあ。

皆さんもBHに行った際は是非いろんなバールに入ってみることをお勧めいたします。

さて、またある日の午後。

エドゥアルド(彼についてはこちら)が自身のスタジオ近くに出店したピザ屋を訪ねるため、BH屈指のおしゃれなエリア・Savassi ”サヴァッシ”にゆっくり歩いて向かいました。

リベルダージ広場。オスカーニーマイヤーの建築も楽しめます。
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サヴァッシ中心部の日時計。

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アトレチコ・ミネイロのオフィシャル・ショップ"Loja do Galo"もこの近く。

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さて着きました。
ここです、エドゥアルドのピザ屋、その名も"Pitza(ピッツァ)1780"(Rua Antonio de Albuquerque 749, Belo Horizonte, Minas Gerais 30112-011, Brasil)


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ブラジルで食べられている”ピザ”じゃなくて、本格的なナポリ風”ピッツア”を手軽な値段で食べてもらいたいというエドゥアルドの新プロジェクトです。

これがめちゃくちゃ美味い!

中に自動で回るターンテーブルを備えたピザ釜(イタリア人と共同開発したらしい)、こだわりの熟成生地、カルニセッカ(干し肉)やチーズなどの美味しいミナス具材のナポリピッツァが食べられるということで大人気です。
しかも注文からわずか5分以内で焼き上がりますよ。

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びっくりしたのは、焼きあがった後くるくるっとスティック状に提供するスティック・ピッツァ。

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これならテイクアウトして歩きながら食べるにも便利ですよね。

この後、エドゥアルドと共に向かったのは彼の最近のイチオシ店"Cervejaria Seu Romão(セルヴェジャリーア・セウ・ホマゥン)"(Rua São Romão, 192 - Santo Antônio)

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手書きのメッセージがいいですね、”Comer é uma necessidade, cozinhar é uma arte(食べることは必要な事です、料理は芸術です)”。

ここ数年ブラジルでも空前のクラフト・ビール・ブームが来ているんですが、ここでは店主が厳選したスタウト、ピルスナー、IPAなど様々な種類のクラフト・ビールを飲む事が出来ます。

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そしてここのフェイジョアーダがこれまためっちゃ美味い。

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エドゥアルド、オーナー夫婦とパチリ。


大満足の午後でしたが、夜は夜でまた飲みに行きます。

Blenの常連であり、同じくセレッソ大阪のサポーター仲間の友人マルコがミナス出身なのですが、その弟たちと飲む約束をしていたのです。

というわけで、いつも色々な情報を教えてもらっているWillie Whopperさんお勧めの"Choperia Pinguim(ショッペリア・ピンギン)"(Rua Grão Mogol, 157 - Carmo Sion - Belo Horizonte/MG )で待ち合わせしました。ここもサヴァッシですね。

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生ビールを飲み干すや否やジャンジャン持ってきてくれる老舗のビアホール。
お洒落です。

彼らと無事乾杯を済ませ、話に花が咲き、ビールも進む、進む。

今度は彼らのお勧めのバールへ移動です。

"Fornada(フォルナーダ)"(Av. Álvares Cabral, 241)
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タワー型の生ビールがジャンジャン進みます。

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この時期(7月下旬)のBHの夜は結構冷えるのですが、ビール、ビール、ビールですよ。

そして3軒目。
人気店"Café Cultura Bar(カフェ・クルトゥーラ・バー) "(Rua da Bahia, 1416 - Lourdes)

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寒くったって、やっぱりみんなオープンエアーが大好き。

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最後はこの後サリーナスへ行く僕のためにカシャーサ”サリーナス”で乾杯。
そして撃沈、ベロベロです、、、

サイコーの夜でした。

次回に続きます。

カシャーサの聖地・サリーナス探訪記 2017 (1) 

前回のミナス旅行記が途中で止まっているのですが、また行ってまいりました、ミナスジェライス!
と言っても昨年の7月なんですが、、、

今回の最終目的地はズバリ、カシャーサの名産地として誉れ高いミナスジェライス州北部の街・サリーナスです。

我が師匠・エドゥアルドから、年に一度のカシャーサ・フェスティバル「Festival de Mundial da Cachaca Salinas 2017」が行われるという便りをもらい、行ってまいりました!

おかげさまで短い期間ではありましたが、濃厚すぎる10日間を過ごすことができました。

という事で、サンパウロ到着の翌朝から脇目も振らずミナスジェライスへ出発。
まずは空路でミナスの州都・ベロオリゾンチへ。

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普段だったらバスで12時間の移動ですが、今回はSkyScannerで片道航空券(¥4.000)をゲットしておいたので、わずか1時間でタンクレド・ネヴェス国際空港に到着です。

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サンパウロは結構寒かったんですが、こちらは暖かいですね。日差しが気持ち良いです。
空港からはバスでBH(”ベー・アガー”、ベロオリゾンチの愛称です)中心地へ移動。

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車窓からはUNESCOの世界遺産リストに登録されているオスカー・ニーマイヤーによるパンプーリャ近代建築群も楽しめますよ。
バスは右列の窓側がオススメです(笑)。

1時間ほどでBHの中心部に位置するホドビアーリア(長距離バスターミナル)に到着します。

愛すべき街、ベロオリゾンチ!
美味しい料理、穏やかな気候、温かい人々!

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まずはここMercado Central(メルカド・セントラウ)、BHの台所です。
前回のメルカド・セントラウの訪問記はこちら

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バタチンニャ(ちっちゃいジャガイモ)のマリネ、ジロー(ナス科の野菜)のひき肉詰め。

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名物、ジローと牛レバーの炒め物。レバニラならぬ”ジロレバ”ですな。

築地市場内外のような賑やかさ。
昼からみんな笑顔で美味いものをつまんで飲みまくってますよ。

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飲み仲間もすぐできちゃいますよ。

ということで、vol.2に続きますね。

リオの日本人宿「エスキーナ・カリオカ」Open!

Blenの元スタッフ”のりじ”こと田中紀子が、なんとリオデジャネイロに日本人宿「エスキーナ・カリオカ」をオープンしました!
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しかし元スタッフが2人もリオに宿屋を出すとは(笑)!

場所はメトロ「サンス・ペーナ」駅から徒歩5分以内、マラカナン競技場からは車で5分、カーニバル会場最寄り駅「プラッサ・オンゼ」までメトロで8分という好立地です。

共用キッチン、冷蔵庫、温水シャワー&水洗トイレ×2、wifi、洗濯機、共用テレビ(NHK有)、屋上(シュハスケイラ付)!

しかも5泊以上で空港送迎無料みたいですよ!

至れり尽くせりですね。

来年のオリンピックに向けて益々盛り上がっていくリオデジャネイロ、これから旅行を考えている皆さん、是非行ってみてください。

詳細はこちら

リオのビーチを楽しむなら元スタッフゆうこちゃんのファヴェーラ宿、セントロ界隈での行動をメインにするならのりじのエスキーナ・カリオカ、と使い分けもできますね。

僕も早く行かなきゃ!

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ブラジル旅行報告2013 vol.7ミナスジェライス後編

書きかけで放置していたブラジル旅行記ミナス編後半です。
2013年だからずいぶん前になりますね、

以前の旅行記はこちらからどうぞ。

さて夕暮れ時のBH(ベー・アガー、ベロオリゾンチの愛称です)、エドゥアルドにまず最初に連れていかれたのはこちら、「Cafe Palhares(カフェ・パリャーリス)Rua dos Tupinambás, 638 - Centro」。

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まずはビールで乾杯!ノヴァ・スキン(数年前KIRINが買収したスキン・カリオール社のビール)の生です。

「まずはここのPF(ペー・エッフィ)を紹介しなければならない。」

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"PF"とは"Prato Feito(プラット・フェイト)"の略語で、フェジョン、ライス、肉類やサラダ、ポテトなどが一皿に盛られた定食、ブラジルのお得なワンプレート・ランチのことです。

ここカフェ・パリャーリスの歴史はとても長く(なんと1938開店!)、安い値段で労働者たちの胃袋を満たしてきたそうです。
そしてここに来たら誰もが注文する看板メニューが"KAOL(カオウ)"と呼ばれるPF。

コウヴィ(ケール),ライス、ファロッファ、ソーセージ、目玉焼きに自家製トマトソースがかかっています。

かつてはコウヴィではなくカシャーサがついて来たそうです。
なので、
C(cachaça カシャーサ),A(arroz ライス),O(ovo 卵),L(linguiça リングイッサ、ソーセージ)を略して"KAOL"。

カシャーサがコウヴィに変わった時に"C"が"K"に変えられたそうです。

引っ切りなしにお客さんが来ます。
店内にはコミーダ・ヂ・ブテコの皿が誇らしげに飾られていました。

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さてそのカオウ、食べたかったんですけど、エドゥアルドが「今夜は先は長い、明日食べに来なさい」とのことで早々に退散。

次に向かったのは様々なグリルが自慢の「Adega & Churrasco (アデガ・イ・シュハスコ)Rua Maura 120 - Palmares 」。

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到着するなり、オーナーが特等席でビールを飲みながらお出迎え(笑)。

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キンキンに冷えたブラーマの瓶ビールが次々に空きます。

まずは"Jiró(ジロー)"というナス科野菜の炒め物が出てきました。
「ちょっと苦いから好き嫌いは分かれるけど大丈夫かい?」

いや、美味しいです。"Manteiga de garrafa(マンテイガ・ヂ・ガハッファ)"という瓶詰めのバターで炒めているそう。メルカド・セントラルでも売ってましたね。インドのギィみたいな物でしょう。

「彼は研究熱心で、いつも肉や新しい素材の美味しい焼き方を試しているんだ。」

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まだお客さんが来る前の時間、大きなシュハスケイラ(焼き台)からはすでにモクモクと煙が出ています。

キッチンの女の子はまな板を使わず器用にフリルレタスを千切りにしています。
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そして目の前には薄く細かくカットされたステーキ!

「カルネ・ヂ・セレナーダだよ。」

例の肉の一夜干しのグリルです。これが絶品でした。(写真撮り忘れ、サーセン。)
軽く干すことによって旨味が凝縮しています。

乾燥しきっているわけではなく程よくジューシーなんだよな、恐るべし、干し肉。

お土産に店主の実家で毎年作っているどぶろく的カシャーサを頂き、次の店へ移動。

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「この店の料理が第一回目のコミーダ・ヂ・ブテコで1位を獲ったんだ。」

その名も「Bar do Careca(バール・ド・カレッカ)
Rua Simão Tamm, 395 - Cachoeirinha 」。
カレッカ(薄毛)の店主と奥さんが出迎えてくれました。

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そしてここの絶品料理が、牛タンの煮込み。

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凄いボリュームです。
日本ではとても高価な牛タンもブラジルではリーズナブル。

そして瓶ビールはさらにどんどん空いていきます。。。

「この店のいいところは勿論味の良さもあるけれど、あの夫婦が必ず店にいるということにある。いいブテコの条件の1つとして、店主が必ずそこにいるということが挙げられるんだ。」

そしてさらにBH郊外へ向かいます。

到着したのは「Bar do Cida(バール・ド・シーダ)Rua Numa Nogueira, 287 - Floramar」。

シーダおばさんとスタッフがにこやかに迎えてくれました。

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エドゥアルドが僕のことを「東京でブテコを経営しているんだよ」と紹介してくれるや否や、「キッチンを案内してあげるわ」と厨房内に連れていってくれました。

巨大な鍋で大量の料理が仕込まれています。

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普段ネットで見ているブラジルのざっくりレシピとは違い、かなり丁寧な調理が施されていました。

トヘーズモという豚皮のカリカリ揚げの仕込み鍋を覗いていると、「臭みをしっかり取り除くのが大切。」とシーダ。

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「隅々まで見てってね。ウチは徹底的に掃除にこだわっているから」
言われるとおり、厨房も客席もトイレもピッカピカですよ。

ここでも瓶ビールが進む、進む。
料理の盛り付けもナイスです。
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壁にはミナスの人気カシャーサの絵が。

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散々飲んで、エドゥアルドから「ぼちぼち戻ろうか。」とのことで再び中心地へ向かいます。

そしてたどり着いたのはサンタ・テレーザ。

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「ここはボヘミアンの街。アーティストや面白い人達がたくさん住んでいるんだよ。」

21:00、連れてかれたブテコは人もまばら。

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BHの夜ってこんなに早いのかな?なんて疑問に思っていると、
「いつもはこの時間は満席だけど、今夜はみんなテレビを見るために帰っちまった。」と店主。

なんでもこれからミナスの人気サッカーチーム、クルゼイロのブラジル国内優勝をかけた試合のテレビ中継が22:00から始まるらしい。

今日はアウェイでバイーアのヴィトーリアと対戦。
勝てば優勝という大一番。

なるほど、店内に残っているお客さんに「試合観ないの?」なんて声かけたら「おれには関係ない、ブランコ・イ・プレット(白黒、アトレチコ・ミネイロというミナスのもう1つの人気チームのこと)だから、別に興味ない。」とのこと。

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やっぱりクラブ愛なんすね〜。
僕もセレッソ大阪だし!

そしてここでブテコ・ツアーは終了!
まあ、よく飲み、よく食べ、何よりミナスの飲み屋の濃さにガッチリ触れられて感無量でした。

エドゥアルドと再会を誓い、22:00前にセントロのホテルに戻りました。

が、、、

ホテルの前の広場にあるバールのテレビにみんな集まりクルゼイロのサポーターが大騒ぎ。

一緒に観戦を楽しみました。
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そして史上2度目の優勝の瞬間に立ち会いました。

まあこの後色々あって、僕はアトレチコ・ミネイロのサポーターになるのですが、、、

さて、翌日は街は完全に機能不全。

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街はボロボロ、バスは数時間遅れ、、、でもみんなニコニコ、グッド・ヴァイブスという変な感じ。

最後はメルカド・セントラルのエドゥアルドの友人の店でカシャーサを大人買いして今回のミナス・ツアーは終了。

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ありがとう、ミナスジェライス、ベロオリゾンチ!

そしてこの旅は2017年へリレーしていくことになるのでした!

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ブラジル旅行報告2013 vol.6ミナス・ジェライス中編

エドゥアルド曰く「ミナスの台所」、メルカド・セントラルの探検です。

「Rei do Feijoada(フェイジョアーダの王様)」という店の前で立ち止まります。

「この市場で最高の肉を提供している店だ」

フェイジョアーダ作りに欠かせない干し肉「カルニセッカ」、ブラジルのソーセージ「リングイッサ」など加工肉製品がずらりと並びます。

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店の中に案内してもらいました。

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店内には大量の乾燥中の肉が冷蔵ケースの中にぶら下がっています。

「昔はそのまま常温で干してたんだよ。今は保健所がうるさくて冷蔵庫にいれないとダメなんだ」

スタッフがせっせと肉を切り分けています。

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某牛タン店のセントラルキッチンで長らく働いていたワタシ的には興味津津。

干し肉のつくり方やリングイッサについてetc...ここぞとばかりに質問攻め。

うーん勉強になりました。

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オーナーにカシャーサを1杯ゴチになりました、あざっす!

さて、肉の次は野菜・フルーツ。

「これが瓶詰めになる前のパルミットだよ」とエドゥアルド。
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中央の長いヤツがパルミット(ヤシの新芽)です。左に積み重ねられてるのはマンジョッカ芋ですね。

唐辛子専門店もありました。
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すごく辛い「マラゲッタ」から、全く辛くない「ビキーニョ」などホントにいっぱい種類があります。

フルーツ屋の横にはアメ横のようなパイン屋台も。
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パインの横のチェリーみたいなモノは「ジャブチカーバ」という木の幹に直接ボコボコ生える珍しいフルーツです。

他にもフルーツは聞いたこともないようなものがたーくさんありました。

めちゃくちゃうまいものもあれば、中にはビミョーなものも。。。

ちなみにこのパイン屋、市場の入口の角にあるので、

「じゃあ○分後にアバカシ(パイン)前で」という待ち合わせスポットだそうです(笑)。

魚屋の前では「おー、日本人かい?!」と大将が気さくに声をかけてくれました。
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「ここには週に2回、ミナス中の魚が集まるんだ。」とエドゥアルド。

ということは川魚なんですね。

ご存知のとおりブラジルでは魚は高級品です。

思えば僕も魚料理、しかも川魚をブラジルではほとんどたべたことないかも。

次回は是非トライしたいと思います。

「さて軽く1杯だけおいしいビールを飲ませてあげよう」
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と、小さなビールスタンドへ。

「まあブラジルのビールだから大したことないだろう」なんて思いながら恐る恐る口に含むと、

「美味い!!」

ほのかな甘さを感じるフルーティーな小麦のビールです。

「ゴウはブラジルのビールといえばブラーマとスコールとオリジナウしか知らないかもしれないけど、今ブラジルでは本当にたくさんのビールが作られているんだ。私はヨーロッパでもシェフをしていたから様々なビールを知っているけど、ここミナスにはヨーロッパの国のものにも劣らない素晴らしい地ビールがたくさんあるんだよ。」

なるほど、それは聞き捨てならないですな。


「さあ、ではそろそろ昼飯としよう。私の自宅で家族が待っている。」

ということでサバッシというベロの高級住宅街にあるエドゥアルドの家へ移動。

メイドさん手作りのフェイジョアーダ、フランゴ・コン・キアーボ(鶏とオクラの煮込み)などご馳走をいただきました。

メイドさんを指差し、「彼女は生粋のミネイラ、これが本物のミナス料理だよ」とエドゥアルドが言うとおり、料理はどれも絶品。

奥様や娘さんたちと談笑、日本のあれやこれやの質問攻めに答えながら和やかな時間を過ごしました。

「さあ、出発だ、私のスタジオへ行こう!」

サバッシにあるエドゥアルドの料理教室へ向かいます。

が、その前にスーパーへ寄り道。

エドゥアルドおすすめのビールを教えてもらいました。
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なるほど見たこともないビールがずらり。
ラベルはドイツ語ですね。

「水も料理には重要だ。ミナスは本当に水が美味いんだ。」
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これがエドゥアルドおすすめのミネラルウォーター。


さて、スタジオに到着です。


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ここは彼の料理教室兼オフィス。

いつもここで新しい料理の研究もしているとのこと。

この日も真空料理の実験中で、アシスタントの女性に色々な指示をしていました。
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とてもお洒落な内装。

ヨーロッパのアンティーク調理器具なども飾られてます。
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広いベランダにはシュハスコ台、スモーカー。

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ミナスチーズもズラリ。

チーズを燻し、熟成させています。

さて、このスタジオでは、スーパーで買ってきた肉を使って干し肉の実践レッスンを受けました。

ブラジル料理に欠かせない干し肉ですが、いろいろな種類・呼び方があります。

「カルニ・セッカ」、「カルニ・ヂ・ソウ」、「シャルキ」etc...塩分の濃度、乾燥具合で名称が異なります。

例えばブラジル北東部の方では、塩漬けした肉を天日干ししたものを「カルニ・ヂ・ソウ」と呼ぶのですが、ミナス・ジェライスでは昼間ではなく一晩だけ干して、炙ったり焼いて食べます。

まさに「一夜干し」なワケです。

旨みが凝縮して、酒のつまみにサイコーなんです。

これを「カルニ・ヂ・ソウ(太陽の肉)」に対して「カルニ・ヂ・セレナーダ(小夜曲の肉)」と呼ぶんですよ、ロマンティックですね。

いずれブレンのメニューにも加えようと思っています。


「さあ、次はベロ・オリゾンチの歴史についても知ってもらおう。料理を知るためには歴史を知ることも重要だ。」

ということで連れて行かれたのはリベルダージ広場。

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「ここからベロオリゾンチの歴史が始まったんだ。」

州庁舎、図書館、ブラジル銀行etc...広場を囲むように重要建造物が建ち並んでいます。

特に目を引くのが巨匠・オスカー・ニーマイヤーの建築物。
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曲線美が美しいですね。

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広場内には他にも銅像や噴水、ベンチがあり市民の憩いの場になっています。

「ゴウ、ミナスの水の美味しさはここの水を飲めばわかるよ。」
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エドゥアルドはガブガブ公園の水を飲み始めました。
リオとかサンパウロじゃ考えられないけど大丈夫か?
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恐る恐る飲むと、

うん、美味い!

日本人好みの軟水です。

「これで分かっただろう。ミナスは自然に恵まれているんだ。おいしい水、鶏、卵、牛乳、そしてそれから作られるチーズやバター。これらこそミナス料理の原点なんだ。」

なんか話を聞けば聞くほど日本に似ているな~。

「4時だ。さあ、いよいよバールをまわるぞ、ミナス中の名店に連れ回してやるからね。」

次回、怒涛の酒飲みツアーがスタートです。

続く。


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ブラジル旅行報告2013 vol.5 ミナス・ジェライス前編

リオからバスに揺られること6時間、9年ぶりにやってまいりました、ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチ。
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ミナスといえば、ミルトン・ナシメントやトニーニョ・オルタ、ロー・ボルジス、フラヴィオ・ヴェントゥリーニetc...「街角クラブ」のミュージシャンたちを輩出していることで日本の熱心な音楽ファンにはお馴染みの地であります。

また昨今、新世代系ミナス音楽の素晴らしい音源を紹介し続けているNRTレーベルからの諸作品で知った方もいるのではないでしょうか。

そんなミナス・ジェライスはその内省的な音楽のイメージ通り、四方を山に囲まれた自然豊かな内陸の農業州。

日本で例えるなら長野県?山梨県?

ゆえにミナスは食べ物が美味しいということ、そしてカシャーサの名産地ということで大変有名なのです。

ということで早朝のバス・ターミナル(ホドビアーリア)を抜け出し、まずは美味い朝飯を求めて彷徨います。

目指すはパステル(ブラジル風揚げパイ)!
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朝から揚げ物かい!と突っ込みが入りそうですが、ベロの街にはあちこちにパステル屋があり、みんな朝から揚げたてを何個も頬張っています。

恐るべし、ミネイロ。

パイ生地はザクっと厚みがあって、うーーん、美味いね!

ミナスのパステルは割と小ぶりだから、複数個買っていろいろな種類の味を楽しめます。

さて、満腹になったところでいつもどおり街をふらつきホテルを物色、適度に綺麗そうな安宿にチェックイン。

今回の旅の最大のミッションに向け、シャワーを浴び、身を引き締めます。

そろそろ彼が迎えに来る時間だ。

遅れること数十分、やってきました、ムイント・プラゼー!

現れたその人の名はエドゥアルド・マイア
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ブラジルのトップ・シェフの1人です。

エドゥアルドは生まれも育ちもリオという生粋のカリオカだったが、ミナスの気候・風土と食文化に惚れ込みベロ・オリゾンチへ移住。

以来ブラジル、そしてミナス料理の研究と発展に尽力されている素晴らしい料理人です。

そしてなんと彼は、先の旅行報告でも度々出てきたブラジルのブチキン(居酒屋)/バール料理のコンペティション「コミーダ・ヂ・ブテコ」の創設者なのです!

ひょんなきっかけでエドゥアルドとメールをやりとりすることになり(大洋レコード伊藤さんに感謝!)、ベロまで来たらミナス・ブラジル料理のレクチャーをしてもらえるということになったとのでここまで来たというワケです。

「さあゴウ、今日はミナスの全てをみせてやるぞ、長丁場になるからね!」とまくしたてられ、ミナス食文化のレッスン、スタート!

まずは彼の車でベロの中心地にあるMercado central(ミナス中央市場)へ向かいます。
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「ここはミナス料理の言わば心臓部だ。優れた食材が全てここに集まり、街の飲食店はみんなここで仕入れるんだよ。」

「州都がかつてのオーロ・プレットから、ここベロ・オリゾンチへ移されたのが1896年。そしてその僅か十数年後の1924年にこのメルカド・セントラルは設立される。つまりベロと市場の歴史はほぼ一緒なんだ。」

駐車場がある2階に滑り込む。

「まずは私の料理学校を見せてあげるよ。」
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竹でつくられたトンネルがなんともオシャレなエドゥアルドの料理学校が市場の2Fにあるのです。

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「ここで私は若い世代にミナスの料理を無料でレクチャーしている。後世に文化と歴史を伝えていくことが重要だと考えているんだ。」

流石です。いや~内装もお洒落ですね。。。

「この竹はホントに上質なものだよ、大変だったんだ。ビックリするくらいのお金がかかってるよ(笑)」

すげーな。。。

さあ、いざ1Fの市場へゴー!

「まずはポン・ヂ・ケイジョとコーヒーで始めよう。」

市場内のとあるコーヒー・スタンド前で立ち止まる。

「ゴウ、ポン・ヂ・ケイジョ食べたことあるだろ?」

勿論ですとも、店でも出してますよ~。

「でも今まで食べたポン・ヂ・ケイジョのことは全て忘れてくれ。これから食べるのが本当のポン・ヂ・ケイジョなんだ。」
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確かに見た目からしてサンパウロや日本のショップで売ってるヤツとは全然違うな。

綺麗なまんまるでツルリとしています。

どれどれ、いっただっきまーす、パク!

うーーん、美味い!味が濃厚ー!

「ミナスは自然の宝庫なんだ。豊かな牧草を食べて育った牛の美味しいミルクからつくられた美味しいチーズを惜しげもなく使っているんだよ。これがポン・ヂ・ケイジョさ。」

コーヒーにもベストマッチ!こんな朝食はサイコーだな(つーかさっき揚げ物しこたま食ったけどな)。

「ゴウもカフェジーニョに砂糖を入れないのかい?私と一緒だね。私はカフェジーニョを1日10杯は飲むよ。」

ブラジル人でも砂糖入れない人やっぱりいるんだよな。
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シャイなポン・ヂ・ケイ女たちも可愛らしいです。


次回、市場探検から怒涛の飲み歩き編へと続きます!

ブラジル旅行報告2013 vol.4リオ番外編~失望とバス・ターミナルの奇跡~

今回はリオ番外編です。

ブラジルは楽しいことだらけ、この世の楽園なワケですが、皆さんご存知のとおり治安の悪さも有名ですよね。

先日発表された「世界の危ない都市トップ30」にもブラジルの街が多数ランクインされてました。

でもご安心ください、ビビる必要は全くありません。

常識の範疇で行動していれば、犯罪に巻き込まれる可能性は限りなく減らすことができます。

夜中1人で徘徊しない、夜はタクシーを使うetc...所謂海外旅行の鉄則さえ頭に入れとけばまず大丈夫だと思います。

万が一ホールド・アップされても金を渡せば強盗もそのまま走り去っていくものです。
(ですから必ずポケットには紙幣を用意しておきましょう。)

しかも今はW杯、オリンピックを控えているだけに街中に警察もいますから安心です。
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サンパウロにて
しかし!

時に交通事故のように犯罪に出くわしてしまうことがあるのですね。

なんと今回僕は初めてブラジルでi phoneの盗難に遭ってしまったのです!
(僕が被害にあった数日後、アメリカ政府がブラジルの観光地でのi phone盗難に気をつけろと勧告を出しているくらい、i phoneは狙われています。簡単に盗めて高く売れるからです。因みに僕が盗まれた日、知人2人も盗られています。。。)

だからリオではそんなに写真撮れなかったのですよ。。。(後日友人がデジカメ貸してくれました、涙)

所謂゛抱きつき強盗″ってヤツなのですが、今めちゃくちゃリオの海岸で流行っているそうです。

友人もセントロで同じ被害にあってます。

゛抱きつき強盗″という言葉は知っていても、なんだそりゃ?な感じだと思います。

自分の間抜けな体験を語るのは恥ずかしい限りですが、今後犠牲者を少しでも減らすためにその手口を本邦初公開いたしましょう。

 ~~~~~~~~~~~~~

それは日本から飛行機、バスを乗り継いでようやくリオに到着したまさにその日の明け方のコパカバーナ海岸、ホテルに歩いて帰る途中の出来事でした。

道路の脇に娼婦と思しき若い女性がたむろしていて、なにやらこちらの方をジロジロ見ています。

その内の1人の女の子が近づいて話しかけてきました。

「ねえ君〜、遊びに行こうよ〜」とついてきます。

渋谷にも沢山いる「お兄さん、マッサージいかがですかー?」と一緒、売春婦ですね。

まあこんなのは慣れっこなので、目線を合わせずに無視して足速にやり過ごそうとしました。

しかし以外にしつこくてずっと横についてきます。「ねーねー、お兄さん、一晩どう?」なんつって。

いい加減めんどくせ~な~と思ったら、自分の前に立ちはだかりました。

そして「ほらー、気持ちいいでしょー」とか言いながら、後ろ手に僕の腕をガッチリ掴み、お尻を僕の股間にブンブンぶつけて来ます。

「やめろ!」と手を振り解こうとしても ガッチリ押さえられてどいてくれません。

しばらくすると彼女も諦めたのか、何か捨て台詞を吐いて去って行きました。

あー、めんどくさかったー!なんてホッとして歩いていたのですが、1分後くらいでしょうか、ズボンのポケットからi phoneが消えていることに気づきます。

その瞬間に踵を返すワケですが、当然もう彼女たちの姿はありません。。。

 ~~~~~~~~~~


まあ、明け方に1人で歩いてる時点でカモなのでしょうが、僕はブラジルでは大体ペルー人かボリビア人に間違えられるので(よく「グラシャス!」とか言われるw)油断していました。

油断が一番禁物ですね。

3度目のブラジル、しかも以前よりもポルトガル語にも自信があったし、地理もよくわかっているという「慣れ」からの過ちでした。

ただ翌日からリオは気温40度、あっという間に日焼けした途端、みんなから「グラシャス!」とか言われてたのですけど。

みなさんもこの゛抱きつき強盗″、気をつけてくださいね!

因みにリオでもしも強盗、盗難にあってしまったら。。。

レブロン・ショッピングセンターのすぐ近くにツーリスト専門の警察窓口がありますので、そちらに直行して被害届を出しましょう。


さて、そんな最悪な気分でスタートした今回のリオなのですが、それからは本当に楽しいことばかりでした。

素晴らしい出会い、新たな発見の連続でした。

そしてリオといよいよお別れ、次の目的地ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチへ向かうべく夜の長距離バスターミナル(ホドビアーリア)へ。

以前も書いたかもしれませんが、僕はブラジルの旅といったら断然バスが大好き。

゛レイト″や゛エグゼクチーボ″と呼ばれるクラスのバスはほぼフル・フラット・シート、毛布や水、お菓子も支給され快適、快適。

夜に出発し、起きたら目的地だからホテル代も浮きます。

またホドビアーリアの雰囲気もナイスです。

カフェテリア、バー、様々な飲食店があり、別れを惜しむ家族や恋人たち、様々な人間ドラマも垣間見れます。
(因みに数年前Blenの常連さんが携わったNHKのドキュメンタリー「60万人帰省ラッシュ~ブラジル・長距離バスターミナル」は泣けたな、再放送希望)

さて、そんなリオの夜のホドビアーリアでまた事件は起きるのでした。

ベロ行きの良いチケットを無事購入し、出発まであと1時間。

軽くビールでも飲んで待つか、ということでファースト・フードで缶ビールをひっかけつつ旅のプランを練っていました。

途中店員のおじいちゃんが「失礼~」と僕の空き缶の乗ったトレーを下げていきました。

さあ、あと20分で出発、バスのプラットホームへ向かい、チケットを取り出そうとしたのですが。。。

さっき買ったバスのチケットがない!

どこかで落としてしまったのだろうか。。。

再発行してもらえないだろうかともう一度チケット売り場へ。

しかし「再発行はできません。もう一回購入してください」の一点張り。

冗談じゃない、140レアルもするんだぜ?!


待てよ、そういえば。。。あのファーストフードのトレーの上にチケット置いたんじゃなかったっけ!!

すぐさま店に戻り、店員のおじいちゃんに「さっきのトレーの上にチケットなかった?!」と聞いてみる。

「あったかどうかは定かじゃないけど、あのゴミ箱の中に捨てたことは間違いないよ」

ということで僕は大急ぎで指差されたその大きなゴミ箱を漁り始めました。

人目なんか気にしてられない、結構いい値段のするバスチケットなんだから、しかもあと10分で発車しちゃうんだから。

ブラジルのバスは容赦ない。遅れてくることは多々あるくせに、定刻となれば乗客が走って追いかけてくるのが見えてても発車してしまうことを僕は知っているのだ。

おじいさんも手伝ってくれて二人でざっと見ましたが、結局見つかりませんでした。

おじいさんはまだしつこく探してくれようとしていたけれど、もうタイム・リミット。

今チケットを買い直せば痛い出費だがバスには乗れる。

なにせ今日の最終バスなのだ、明日の午前中には必ずベロに着いていなければならない。

「スィニョール、ありがとう。もう大丈夫です、そもそもチケットをトレーの上に置いていた確証もないし。親切にありがとう!」

「いやいや、申し訳ないね」

そんな感じで再度チケット売り場へ走る。時間がない。急げ。

チケット売り場は行列ができていた、ガーン!

ようやく自分の番が回ってきた。再度チケットの手配をし、クレジットカード決済が終わりかけたその時、奇跡は起きた。

トントンと肩を叩かれ、振り返ると先ほどのおじいさんがぜぇぜぇ肩で息をしながら何かを手渡す。

チケットだ!!

「あったんですね!?」

僕が尋ねても息が切れていて何言ってるか分からなかった。

おそらく僕が去った後もずっとゴミ箱を漁り続けてくれて、100ブース以上ある広ーいチケット売り場の中から僕を見つけてくれたのだ。

そのやり取りを見ていたチケット売りのお姉さんはすぐさまクレジットの返金作業に取り掛かってくれた。

僕は彼をギューーツとハグして、ゆっくり「ムーーインットゥ・オブリガードゥ、スィニョール!!」と感謝の気持ちを伝えた。

ちゃんと気持ちを伝えられたか不安だったが、とにかく急いでいたので走ってその場を後にし、プラットホームに滑り込みなんとかバスに乗れたのでした。

いやーホント感激しました。

正直i phone盗られてから「やっぱりブラジルは嫌なヤツがいっぱいいるワ!」とやさぐれ気味でしたが、当然のようにホント優しい人たちもいっぱいいるのです。

ちょっぴり反省しました。

僕はたまに「○○人ってこうだよね~」とか「○県の人ってさあ、」とかレッテルを貼っちゃうことがあるのですが、環境や属性に関係なく、どこにでもいい人もいれば悪い人もいるし、自分に合う人もいれば合わない人もいるという当たり前のことに改めて気づかされた次第です。

その人はその人でしかないんですよね、ハイ。

政治で言えば「~党」というパーティーで区別しちゃうけど、その中にも反米/親米、反中韓/親中韓と考え方を異にする人が混在しているだろうし、自己顕示欲を満たしたいだけの人もいれば本当に世の中を良くしたいと思ってる人もいるだろうしなあ、なーんて。

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おじいちゃん、ホントありがとう!


なんだかホッコリした気分で次の目的地、ベロ・オリゾンチへ向かうのでした~。

続く。

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ブラジル旅行報告2013 vol.3リオデジャネイロ イパネマ・ガヴェア編

さて、リオデジャネイロ後編、サクっとご紹介いたしましょう。

ファヴェーラ宿から歩いてすぐのバール・ド・ダヴィー(Bar do David ,Ladeila Ary Barrozo,66,loja3、Comunidade do Chapel Mangueira,leme)にも今回初めて行けました。
ちなみにリンク先の写真にゆうこ&大輔くんが写ってますよ!

リオのブチキン・ガイド「Rio botequim 2012」で掲載されて以来話題の店です。仁さんブログでも紹介されてました。
bar%20do%20davi%20%E3%83%8A%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%80.jpg撮影:ナオラーダ

ここの名物料理はなんといっても「トロペイロ・カリオカ(Tropeiro Carioca)」!
 
ブラジルのとても有名なブチキン料理のコンペティション「コミーダ・ヂ・ブテコ(comida di buteco)」で賞を獲得し、ダヴィーが一躍有名店となるきっかけを作った皿です。

豆、マンジョッカ芋の粉、肉類を炒め合わせたミナスの料理フェジョン・トロペイロにケールの炒め物、フライド・ソーセージ&ベーコン、オレンジをトッピングした、言うなれば「おつまみフェイジョアーダ・コンプレッタ」という感じ。

ミナスでは豆はフェジョン・カリオキーニャという茶色の豆を常用するのですが、リオで常用される黒豆を使っているところが「トロペイロ・カリオカ」なんでしょうな。

超高カロリーだけど美味かったナー、ハマった。

ここに来てようやくあの粉の魅力に気づきましたよ。
いやいや、マンジョッカ芋の粉ですよ。

そしてもう1皿、その名も「ファヴェーラ・シック(Favela Chic)」。

リングイッサといろいろフライ&マンジョッカ芋のチップスと2種のソース。

こちらも昨年の「コミーダ・ヂ・ブテコ」で賞を獲得しております。

ゲコ姐さんも言ってたけどネーミングとか盛り付けとかお洒落なんだよなー。

地元の人にとってはこのロケーションもポイント高いんだろうな。

是非ファヴェーラ宿とセットでオススメです!

さて、お次に紹介するのはガヴェア(Gavea)地区の名店。

ガヴェアはイパネマ、レブロン海岸の先、ラゴアという湖の西側のエリアで、キリスト像も割と近くに見えるちょっとハイソなエリア。
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これまた仁さんが以前からウマイウマイ激押ししている店であり、リオのグルメ・ガイドでも必ず紹介されているグリル専門店、ブラゼイロ・ダ・ガヴェア(Braseiro da Gavea,Praça Santos Dumont, 116 - Gávea - Rio de Janeiro )。

コチラの名物はなんといっても、ピカーニャ(牛イチボ肉)のグリルとブロッコリー・ライス、バナナのファロッファ、ポテトフライのセット!

どうですか、この肉!
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前回の旅行でも来たのですが、とにかく凄いヴォリュームで完食できなかったのですが、今回は大輔&ゆうこ夫婦と一緒だからバッチリ!

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ちなみに「ブラゼイロ」っていうのは炭焼き台のこと。

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覗きにいったら「おーう、ジャポネース、入ってこいよー」とのことでイロイロ伺ってきましたよ。

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陽気なガウソン達、Tシャツまで頂いちゃいました。

さてお次はガヴェアからレブロン海岸、イパネマ海岸と散歩しましょう。
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リオのこの空気感はなんとも言えないですな。

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海岸通りからお洒落な洋服屋や本屋が並ぶ通りへ。

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ウインドウを覗きながら次の店を目指します。

欲しいものいっぱいあるけど、物価高いっす。。。

余談ですがアシックスが凄い流行ってましたよ。
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さて、「Rio botequim 2012」で紹介されていたバール・ポパイ(Bar Popeye,Rua Visconde,Piraja 181,Ipanema)というフザけた名前の店を目指します。

イパネマ海岸っていったらそれはもうお洒落な店ばかりなワケですが、こちらのポパイはもう下町ヴァイブスがバンバン出てますよ。

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スタンディングの狭いバールですが、カウンターの奥には美味しそうな料理がズラリ、凄い賑わいでした。

マグカップに入った黒豆のスープ「カウド・ヂ・フェジョン」や超大盛りのカラブレーザ・ソーセージ炒め、揚げたてのパステル・・・サッカー中継を横目にみんな生ビールを昼からバンバン飲んでます。

日替わりランチがお得なようで、テイク・アウトでもバンバン売れてます。

2Fが調理部屋になっていて、名物オーナーが怒鳴り散らしながら美味しい料理をせっせと作ってくれています。

スタッフ「カラブレーザお願いしまーす!」

オーナー「カラブレーザには玉ねぎ入れんのかー!?」

スタッフ「あー、今聞きまーす!」

オーナー「早くしろー!!入れんのかって聞いてんだよ、ポーハー!!」

オーナーが怒鳴るたびに下ではスタッフとお客さんが苦笑い。

いいなあ、やっぱりこういう雰囲気が最高!

さて、最後にゆうこちゃんに教えてもらったムケッカの名店をご紹介しましょう。

イパネマとコパカバーナの狭間にあるホテル・アルポアドール・インを目指します。
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一見変哲もないホテルですが、玄関を入り廊下を抜けるとそこは、

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ビーチに面した絶景のバイーア・レストラン「アズール・マリーニョ(Azul Marinho,Hotel Arpoador Inn - Térreo, Rua Jangadeiros, 10, Ipanema)」でした!

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素晴らしいロケーションの中、ムケッカ(シーフードとココナッツミルクのシチュー)、ボボ・ヂ・カマラォン(マンジョッカ芋ピューレとココナッツミルク、エビのシチュー)など堪能いたしました。

夕方から夜がサイコーです。

偶然ホテル・トレドのベル・ボーイと会ってビックリ、「よくここ知ってるね~」だって。

さて、次回いよいよリオの肝心な写真がアップされてない謎が明らかに!

リオ番外編~失望とバス・ターミナルの奇跡~をお送りします。
(なんのこっちゃ)。


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ブラジル旅行報告2013 vol.2 リオデジャネイロ ファヴェーラ宿編

コパカバーナ海岸の続き、今回は宿編です。

コパカバーナと言えば、世界中から観光客が集まるとても有名なビーチですね。

ブラジル通の人たちは「あそこは観光客向けだからね~」なんて避けたりもしますが、僕は俗っぽい感じで好きなんですよ。

イパネマやレブロンよりも庶民的で雑多な感じが気に入っていて、毎回滞在はコパカバーナなんです。

特にラパあたりで一晩中遊んだあとのタクシーでの帰り道、リオ・スール・ショッピング・センターを横目にトンネルを抜けてアトランチカ大通りを右折、夜明け前の海岸が視界に入る瞬間とかサイコーですよ。

ホテルも当然たくさんあるわけですが、昨今の好景気を反映して、どこも軒並み値上がりしています。

特に海岸沿いのアトランチカ大通りのホテルはただでさえ高いのに、もう目が飛び出る値段ですよ(まあ元々泊まったことないけど)。

ちなみに僕がいつも泊まっているのは海岸から一本裏の通りにある、Hotel Toredo

海岸まで歩いて30秒、朝食がでる14Fからは海岸を一望できます。ロビーではWi-Fi飛んでますし、奥にあるパソコンも24時間利用OK。

一人用のとっても小さい部屋(トイレ・シャワー付き)で120レアル(数年前は70レアル切ってたんですけどね。。。)。

まあ¥5.000オーバーですけどコパカバーナでは最安値に近いはず。

さて、「そんな高いとこは泊まれない!でも綺麗な景色が見えなきゃ嫌だ!」とお嘆きのあなたはズバリファヴェーラ宿をオススメします。
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そう、Blenの元スタッフ、皆さんお馴染みのゆうこちゃんが営むドミトリーです。

僕も今回初めてお世話になってきましたよ。

場所はコパカバーナの隣、レーミ海岸の裏にそびえるバビロニアの丘(モーホ・ダ・バビロニア)。

映画「黒いオルフェ」の舞台になったファヴェーラです。
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ファヴェーラといっても現在はとても安全だそうです。

24時間警察が常駐しているし、何よりゆうこちゃんの夫でフォトグラファーの伊藤大輔くんがバビロニア、そして隣のシャペウ・マンゲイラ(ファンキ・カリオカ発祥の地)に数年間住み続けて得た住民たちとの信頼関係が大きいのでしょう。
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静かで景色もよくてサイコーでした。

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ファヴェーラ宿はベッドが4つ、トイレ、シャワー、キッチンがついてます。Wi-Fiも完備。

行き方はレーミ海岸沿いのアトランチカ大通り(Av.Atlantica)の2本裏の通りにあるアリ・バホーゾ坂(Ladeira Ary Barroso)をどんどん登った坂の上。どん詰まりにあるBar do Edimilson(写真)近くの階段を更に登ること数分で到着。
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リオに行かれる方は是非予約を。
ファベーラ宿
Ladeira Ary Barroso 66, Rua São Bento 35, Morro da Babilônia, Leme, Rio de Janeiro
自宅 +55 (21) 3228 2628
携帯 +55 (21) 99656 1135
メール yuruoya@gmail.com

次回はコパカバーナ、イパネマ、ガヴェア編です。

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ブラジル旅行報告2013 vol.1 リオデジャネイロ前編

ブラジルに行って参りました!

遅ればせながら今回はそのご報告です。

まずはリオデジャネイロ編!

今回はミュンヘン経由(ANA→ルフトハンザ)でサンパウロへ。

初めてのヨーロッパ経由でしたが、とてもよかったです。

ニッチなルート、また平日ということもあってか空席だらけ。

贅沢にシートを活用させていただきました。

二日酔いだったので助かった~(冷汗)。

(オンラインで前日にチェックインしたため、いい席選び放題でした。他のフライトも全ていい席&隣が空いてました。やはり早めチェックインはマストですな。)

さて、当初の予定では、まずサンパウロに数日滞在しようかな?なんて思っていたのですが、大学時代の友人がたまたまリオに来ているという連絡を直前に受けたので、一気に目指します。

自宅→成田→ミュンヘン→サンパウロ・グァルーリョス空港→チエテ長距離バスターミナル→バスでリオデジャネイロという都合42時間の長旅。。。

しかしこの景色見たら疲れもブッ飛びました。
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さて、到着したら早速ミッションに取り掛かります。

今回の旅行のテーマはズバリ『ブチキン(街中にあるブラジルの居酒屋・バール)料理の研究』。

ライブには目もくれず(と言うか指をくわえながら)、今話題の人気店や風格ある老舗、地元民向けの小さな食堂etc...店から店へ、ハシゴに次ぐハシゴで食い倒れてきました。

それでは今回伺った主な店をざっとご紹介いたします。

ブチキン・ガイドと言えば中原仁さんのblogがとても便利ですので、併せてご活用いただけたら幸いで~す。

まずはセントロ周辺をご紹介しましょう。

老舗バール・ルイス(Bar Luiz,Rua da Carioca, 39 ,Centro ,Rio de Janeiro)

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ドイツ移民系の老舗ブチキン。

確か以前来た時はボリーニョ・ヂ・バカリャウ(干し鱈のコロッケ)をメニューの頭に持ってきててイチオシだったはずだが、今はドイツ系らしくポテトサラダやソーセージを全面に出してる感じですね。

しかし!ワタシのお目当てはフランゴ・ア・パッサリーニョ(ブラジル風鶏の唐揚げ)。
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チキンのぶつ切りの素揚げに大量のガーリックチップスとイタリアン・パセリがふりかけてあるのは他の店と一緒なのですが、コチラは鶏を燻製にしたものを揚げてるんですね。

ジューシー感は損なわれるけど薫香がビールにピッタリ、美味。

ちなみにフランゴ・ア・パッサリーニョと言えば、すぐ近くのコチラの店も有名です。

アマレリーニョ(Amarelinho,Praça Floriano, 55 , Cinelândia , Rio de Janeiro)
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雰囲気もナイスですね。

そしてプラッサ・キンゼからすぐ近くのメルカド通り(Rua do Mercado)周辺も飲み屋の宝庫。

タコやイカがオススメ、と教えてもらったアデガ・チマォン(Adega Timão ,Rua Visconde de Itaboraí, 10, Centro, Rio de Janeiro)に入りました。ブラジル人はタコをとても柔らかく仕上げるのですね、個人的には日本のような噛みごたえがある方が好きだな。

この周辺には他にもアデロス(Adelos bar e restaurante,Rua do Mercado 51)というガレット(ひな鳥の炭火焼き)やアイピン・コロッケが有名な店があるのだが、やっていなかった。。。

しかしこのメルカド通り周辺は雰囲気のある飲み屋がゴチャゴチャたくさんあってサイコーです。どの店もそそるー!

写真を撮れなかったのが残念だ(理由は後ほど)。

そしてラパ(LAPA)。
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ライヴ・ハウスとブチキンが混在してる夜遊びのメッカです。

リオ在住の肥田哲也さんとフォトグラファー伊藤大輔くんと一緒に飲み歩きました。

まずは僕のリクエストで今話題になってるというエンシェンド・リングイッサ(Enchendo Linguiça ,Av Engenheiro Richard, 2 - loja A, Grajaú, Rio de Janeiro)へ。
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すごいのきました(冷汗)、この店名物「 Linguiça Croc」。

リングイッサ(ブラジル・ソーセージ)のパリパリポテト巻、3種のソース。(1コは最早リングイッサの下に埋もれていますが。。。)

コレは完全にジャンク・フードだ、でも美味いんだよな。。。

そしてこの店名物パート2「Joelho de porco a pururuca(豚ヒザ肉の皮パリパリ焼き)」。
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店の外のグルグル・マシーンでじっくり焼かれた肉は皮はパリパリ、中はジューシーで美味い!
適度な豚臭さがまたイイ。

そしてテツさんに連れて行かれた老舗・ノヴァ・カペラ(Nova Capela, Av Mem de Sa, 96. Lapa)
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テツさん一押しのカブリット・アッサード(子ヤギのオーブン焼き)。ブロッコリー・ライス共々美味い!
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食べかけですいません。。。

他にもラパにはアルコ・イリス(Arco-iris,Av mem de sa 72)やコスモポリターナ(Cosmopolitana,Travessa do Mosqueira, 4)などソソる店がイーッパイ。
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僕がラパに行ったのは平日だったので割と静かでしたが、週末ともなるとワンサカ人が溢れてるので、騒ぎたい人は断然週末をオススメします。

そしてお次は、コパカバーナ海岸周辺。

まずはガレット(ひな鶏の炭火焼き)が美味しくて評判のガレット・サッチス(て読むのか?)へ(Galeto Sat's Rua Barata Ribeiro 7 ,Copacabana)
入口から見えるブラゼイロ(炭焼き台)にはデカい串に刺さった大量の鶏の丸焼き!

卵のファロッファ、ポテトフライ、キンキンに冷えた生ビール、サイコー。

(諸事情により写真は後日upいたします。。。)

そしてその真隣にあるのがこれまた有名店セルヴァンチス
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Blenのパゴーヂのお客さんにも是非!とオススメされていた店。コパカバーナに3店舗くらいあるみたい。

ここの看板メニューが牛フィレとパイナップルのサンドイッチ。美味し。

続いて地下鉄シケイラ・カンポス駅すぐ近く、アデガ・ペロラ(Adega Perola,Rua Siqueira Campos, 138, Copacabana)
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2012 Guia do Butequimより
とても有名なスペイン・バル・スタイルの店。仁さんブログでもしょっちゅう出てきますね。
カウンターが冷蔵ショウケースになっていて、ソソる惣菜がズラリと並んでいます。

ウスターソースが効いてるイワシの南蛮漬けや鶏ハツ炒め、昔カニカマ(Kanikama)なんてのもあったなあ。

今回初めて食べたここのトヘーズモ(豚皮のチップス、ミナス料理で有名)がスゲー美味かったので近いうちにブレンでも出せるようにしたいと思っております。よっしゃ。

続きはまた次回、リオデジャネイロ後編をお届けします。


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